こんにちは、向陽プランニングの商品管理担当です。
今日は、11月のとある夜のこと。その日もシーズン最中で、結局遅くまで残業になってしまった。
僕の心は、疲れと焦りと「今年も無事に終わればいいや」でいっぱいだった。
家に着いたのは23時過ぎ。
鍵を回すと、いつもならもう寝ている時間なのに、リビングの明かりがほのかに灯っていた。
「……おかえり、パパ」
小さな声。

こたつの中で毛布にくるまって、7歳の娘が起きていた。
「ママはもう寝ちゃったけど、私は待ってたよ」
目が真っ赤だ。きっと何度も眠気に負けそうになりながら、必死に待っててくれたんだろう。
ごめんな、こんな遅くまで……
そう言いかけたとき、娘がこたつから這い出して、折りたたんだ画用紙をぎゅっと握って差し出した。
「これ……パパにあげたくて」
受け取って広げて、息が止まった。

そこには、色鉛筆で丁寧に描かれた夜の街。
大きな大きなイルミネーションツリーがあって、その光の中を、二人で手をつないで歩くパパと娘がいた。
ツリーの光は金色と水色と白が重なって、
まるで本当に輝いているみたいに、ところどころラメが貼ってあった。
そして、ツリーの上には大きな文字で、「パパが作る光が いちばんすき」
……もう、言葉がでなかった。
最近、僕は「光」をただの「商品」としてしか見てなかった。点灯式のときだって、点くかどうかだけが気になって、誰かの顔なんてほとんど見ていなかった。
でもこの絵を見た瞬間、娘がどんな気持ちでこのラメを貼ったのか、どんなに真剣に色を選んだのか、全部が胸に突き刺さった。
「パパの作るキラキラ、毎年楽しみにしてるんだよ」
「去年、雪の中でパパと見た光、ずっと忘れないもん」
そう言って、娘は眠そうな目をこすりながら、僕の首にぎゅっと抱きついてきた。
その小さな体のぬくもりと、ラメで少しざらついた画用紙の感触と、かすかに残るクレヨンの匂い。
全部が、涙が止まらなくなるくらい愛おしかった。
「……ありがとう」
声が震えた。
アイスじゃない。今度はごまかせなかった。
僕らが毎日必死に作っている光は、誰かの人生に、こんなふうにずっと残るんだ。
娘はもう寝息を立て始めていた。
そっと抱き上げて布団に連れていくと、額にキスをしたら、小さな声で夢うつつに呟いた。
「パパの光で……世界中 幸せにしようね……」
……ああ、そうだな。
明日からまた、忙しい。でももう、ただの仕事じゃない。
僕らは、誰かの「一生モノの宝物」を作っているんだ。
娘が大きくなっても、この絵を覚えていてくれるように。来年は、絶対に一緒に点灯式を見に行こう。
そのとき、娘がどんな顔をするか、今から胸が震える。
ありがとう。君がいてくれて、本当に良かった。
おやすみ、僕の小さな相棒。パパはこれからも、君が誇れる光を届け続けるよ。
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