３年ぶりの中国訪問で最初に行ったのは、兼ねてより訪問したかった、はんだ製造工場です。
経営は日本で外資となり、中国の工場の総支配人を私の友人（上海の大学時代の同級生）がやっております。
はんだ工場は当初海外向けに生産する為に建設されたのですが、中国政府の指導により外資での資源管理が厳しい為、中国国内での販売だそうです。
現在生産は主に棒状のハンダと糸ハンダ、白？ハンダがメインとのこと。
鉛は既に環境の影響の関係で厳しさが増しており、生産は行っておらず、鉛フリーハンダが１００％とのこと。それでもここ数年は、安全検査などが頻繁に来て対応に追われているそうです。
原材料はスズ・ニッケル・銅などの化合物で、ほぼ中国産出の鉱物で構成されています。
初めてスズの材料を見せてもらいましたが、思いのほか重く鉄と変わらない比重かなと思いました。（知見がないんですいません）
ただし以外と力を入れると曲がる（音を立てながら）のでびっくりすると、これが【スズ鳴き】らしいです。
ハンダの構成は、このスズ・ニッケル・銅などの配合比率で決まるとのことですが、用途により
配合が変わるとのこと。
この鉱物を高炉（ガス）で溶かし、成型し出てくるのが、棒状のハンダです。
棒状ハンダは、その棒を溶かして使用するので、このような形状となるようです。
次に糸ハンダは、この棒状ではなく、パレット円柱のように加工し、その後円柱状のハンダを
圧力と温度でだんだん補足していくそうです。最後には直径１㎜程度まで細くもするそうです。
今回の訪問を契機にハンダに対する理解が深まり、今後の製品展開にも考えさせられました。
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